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第9回 減量

 >> 減量のためのダイエット1

いよいよ減量開始です。減量を開始する前に重要なのは計算だと思います。まずは83.0kgの体重を8週間=56日間で75.7kgにしたいわけですから、減量幅は7.3kgです。一日当たりにすると138gということになります。脂肪のカロリーは1gあたり9kcalですが、脂肪細胞として見た場合7.2kcal/gです。

ということは一日に約1000kcal分摂取を減らすか消費すればいいということになります。消費する方向で考えた場合、平泳ぎで1時間かジョギングで2時間ぐらいを普段の行動に追加ってことになりますね。なかなか普通の社会人にとっては難しい量ですし、そもそも過体重で病気持ちの後期中年おやぢがいきなりそんな運動をしたりしたら健康より葬式のことを考えることになってしまいます。

ですので、筋肉の量を減らさないようにストレッチやアイソメトリックで心臓に負担を掛けない程度の運動をしながら摂取カロリーを1000kcalほど減らすようにしてみました。もちろん血圧の監視は重要です。特に血圧に異常がないので普段はあまり測らないのですが、この減量作戦実行中はこまめに測定しました。120/75mmHg前後の血圧でずっと推移してくれたのはありがたかったですね。

方向性と数値が決まったら実践です。

それまで私はカロリーベースで糖質を10%〜15%程度に抑えるようにしていました。ただ、慣れが出ていたのでこの機会に改めて計算してみたところ、一日におよそ2400〜2500kcalの食事をしていました。で、その10〜15%ということになると240kcal〜375kcal、絶対量にして60g〜94g程度ということになります。そして実際に食べていた物を全部洗い出してチェックしたところほぼその範囲に収まっていたのです。これも生活習慣ってやつですね。

せっかく身についた生活習慣ですが、他の面でダメなのが分かった以上変更です。比率をこのままで食べる量を減らすのには結構無理があるので、今回は絶対量をそのままにして比率には目をつぶることにしました。

つまり絶対量にして60g〜94g程度、カロリーにして240kcal〜375kcalの糖質を摂りつつ総摂取カロリーを1500kcalに抑えるということです。これで行くと糖質摂取のカロリー比は16%〜25%と言うことになりますね。まだ糖質を制限していると言っても問題のないレベルですし、そもそも血糖値の上昇は食事に含まれる糖質の絶対量に比例するはずですから問題はないと思います。

また食品成分データベースから野菜をランダムに100種類選んで調べてみたところ、含まれる糖質に対する炭水化物の総量の比率はおよそ2.3〜2.8倍でした。つまり、PFCバランスで見た場合、糖質制限を継続しながらも今回の食事制限によって炭水化物の占める割合は36.8%〜70.0%と言うことになり、糖質制限否定派の皆さんでも納得する値に入ってくるのではないかと思います。

そうなってくるとどこでカロリーを落とすかと言うと、やはり手っ取り早く脂肪を減らすことになります。なにせたんぱく質や炭水化物に比べて重量比で2倍以上のカロリーを持っているのが脂肪ですから、それを減らせば簡単です。

AISOのオリーブオイルソムリエ資格を持っている私は普段から市販のドレッシングは使いません。敢えて市販品ドレッシングを使っているのはマヨネーズくらいでしょうか。その代り、野菜は美味しい海塩とその料理に合ったオリーブオイルで頂くことが多かったのですが、今回は目的があるのでこれを諦めました。一日の油脂使用量は小さじ2杯まで、カロリーにして82kcalを上限にしたのです。美味しいオイルを温野菜にどぼどぼとかけて食べる魅力は何物にも代えがたいのですが、目標を達成するまではしばらくお預けです。
(詳細はまたの機会に譲りますが、日本国内でお食事する場合は海塩の方が美味しくて健康にも良いと考えています。香辛料的意味合いや気分を味わいたいと言う理由で岩塩をお使いになるのは大いに結構ですが、やはり普段使いの美味しいお塩は海塩の方がお勧めですね。オリーブオイルの本場イタリアでも使われている塩のほとんどが海塩で岩塩は産地近くの一部に限られています。イタリアも美味しい海塩が採れるんですよ。)


豚肉100gもバラ肉なら390kcal、それをヒレ肉にすると115kcalです。しかし、あまりにあっさりしすぎるのも魅力に欠けますし美味しくないものを食べて体重を減らしても人生の味わい方としては本末転倒です。ですので100gあたり250kcalの肩ロース肉を50g頂くことにしました。なにも必ず100g食べなければいけない義務なんてないわけですからね。

それと同じく、無理なことはしない主義ですので、減量中でしたが週に1〜2度はラーメンやハンバーガーを食べに行きました。ラーメンは一杯の60%を残す、ハンバーガーは季節的にちょうどモスの菜摘バーガー(バンズの代わりにレタスを使ったハンバーガー、1個210kcal程度)があったのでこれを愛用しました。

そうすれば食べたいものも辛抱して減量しているなんてみじめさはありません。いずれにせよ50代も半ば、若い時のようにラーメンはバケツで喰いたいなんてことを言う必要もありませんしね。実際、ラーメンなんかの場合は丼に半分未満って言うのは意外と私たちの年齢には適量なのかもしれません。ラーメン屋さん、ぜひご一考を。(笑)

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改版内容日付
△0初版公開2013-10-29
△1改版リスト追記2013-11-18