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第12回 減量のためのダイエット3

 >> 代替食品

さて、16週間の減量作戦、上手く行ったのでしょうか。
                                     
日程   第1週 第4週   第8週   第12週 第16週
体重   83.0kg 78.2kg   74.4kg   70.1kg 66.5kg
BMI   27.4 25.8   24.6   23.2 22.0
熱量   1500kcal   1300kcal   1000kcal 1300kcal


ということで、目標設定日の5日前に目標値を達成しました。

身体と言うのは凄いもので、カロリーを減らせば最初は体重が減りますが、そのうちその摂取カロリーに合わせた代謝に体を合わせてくるんですね。いわゆるダイエットのスランプに相当する期間です。もちろんそれでも低カロリー状態を維持していればそのうちまた体重は減りはじめます。今回は目標期間を設定していたので、あらかじめ予想された痩せ止まりが現れたらすぐに摂取カロリーを抑え、さらに減量を続けました。そしてご覧のように最後の1〜2週間は1日1000kcalの食生活でした。

カロリーを抑えても栄養には気を遣っていたのでばてることもなかったですし筋肉の衰えも気になりませんでしたが、さすがに1000kcalはちょっとやりすぎでしたね。この期間は体力の減退と筋肉の衰えがはっきり現れました。

目標値に届いたので、すぐにたんぱく質を中心に摂取カロリーを1300kcalに戻し、ストレッチとアイソメトリック、それに軽いインナーマッスルトレーニングを付け加えて行うようにしたら筋肉の衰えはさほど時間はかからずに戻ったようです。現在は一日1400kcalの食生活ですが、まだ微妙に体重は減ってますので、文化の日の連休が明けたら1500kcalにしようと思っています。

ただ、ここで一つ大きな問題が。ウェストが10センチほど小さくなったのと同時に体の各部が細くなったため着る物が・・・上着の肩は落ちるし、腕時計はくるくる回るし、結婚指輪はせっけんで手を洗うと抜け落ちるし。さらには腹回りやお尻の皮が余っちゃってまぁ。50代半ば、皮膚は縮んでくれるのでしょうか。(笑)


どうやら目標値には無事たどり着けました。上にも書いたように現在は体重を維持したまま摂取カロリーを普通の状態、つまり生活強度に応じて1800〜2100kcal程度に戻してソフトランディングさせる作業の最中です。減量ダイエットで最も難しいのはダイエットを始めたり継続したりすることではなく、ダイエットを終了させる方法にあると思います。ボクサーの減量みたいに、目標値が記録できたらOKと言うわけにはいきません。普通の生活をしている人がそれをやると確実にリバウンドするでしょう。元に戻るだけならともかく下手すると減量前の体重を超えて増量しちゃうかもしれません。

前にも書いたようにこれは生活習慣病の治療のためのダイエットですから、減量することが目的ではなく血糖コントロールを糖尿病域から外れた状態を維持するのが目的なのです。ですから今後これを如何にして維持して行くかが一番の問題ですね。


このページにも自動でコンテンツが選ばれる広告を載せているのでちょっと微妙なのですが、減量に利く薬や食品はないと思った方が良いでしょう。食欲を抑える薬は存在します。しかし、人間と言うか動物に対して「飲めば痩せる薬や食品」と言うのはとりもなおさず毒なのです。動物は進化の過程で肥満する力を身に付けた種族だけが生き残って来ました。それができなかった種族は食べ物を得られない時期に飢えて死んでいったのです。

食物連鎖の頂点にあってこの地球で一番大きな顔をしている人間は、言い換えれば「最も太りやすい動物」だと言えるでしょう。ですから、急速に発達した食料供給のシステムの中ではまだ「過剰カロリーを放棄する能力」を進化させられていないのです。おそらくなら数百万年かけて得た「太る能力」に対して、過半数の個体が「放っておいても太れる状況」と言う環境に置かれたのはごく一部の先進国の、しかもこの数十年の事だからです。

ですので、敢えて痩せると言う行為は「食べない」と言う選択しかありません。それは絶食を指すのではなく消費カロリーに見合った、あるいはそれ以下の熱量しか食べないと言う意味ですね。「減量とは食べないこと。」これに尽きます。運動量を増やして痩せるのではなく、運動量を増やしてもそれに見合った量を食べないと考える方が妥当です。

置き換えダイエットなるもので痩せるのではなく、食べないことで10kg痩せられるところを、別の物に置き換えて食べることで10kg痩せると同時に5kg肥満し、差し引き5kgの減量にしかならないが、空腹感や栄養失調を免れると言うことです。

それぞれ商売に繋がるので綺麗な言葉を並べたり食べないことを否定したりもしますが、大原則は「食べれば太り、食べなければ痩せる。」と言うことです。でも痩せると言うことそのものを目的にしたのでは健康を害します。何のために痩せるのか、つまり痩せるという手段で何を得るのかをはっきりさせた上で減量に臨むのが良いと思います。

そこで、次回は代替食品などについて考えてみます。

次章:代替食品

 
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改版内容日付
△0初版公開2013-11-01
△1改版リスト追記2013-11-18