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第41回 和菓子と糖尿病
>> 低血糖発現私のブログをお読みになって頂いている方もおいでかと思いますが、ちょっと紹介しておきます。基本は毎日思いつくがままに綴る雑文ですが、いくつかのテーマも持っています。また、そのブログを読んで頂いた、野球チームやモバゲーで知られるDeNA社からお誘いを受けて、DeNA社が運営する旅行サイト「ガイドブックス」のライターも務めさせていただいています。
個人ブログと並行して主に神社関係のエントリを書いていたのですが、最近は門前菓子にスポットを当てています。門前菓子と言うと基本は和菓子になりますよね。和菓子と言うと甘くて米粉や小麦粉で、とにかく糖質の塊だから糖尿病患者にとっては完全に鬼門になると考える方も多いでしょう。
まずはどのようなものを紹介したのかご覧いただきましょう。こちらです。
もちろん紹介する以上はすべて食べています。この二週間で6か所、持ち帰ったものを含めれば二日に一回以上のペースで和菓子を口にしているわけですね。
一方、今日病院に行っていつもの検査を受けてきました。下がその結果です。画像をクリックして頂くと別窓で検査結果の全容が見えるようになっています。
ご覧の通り、今日は空腹時血糖が少し高めに出てしまいましたが、過去1〜2か月の血糖値の変動を示すと言われるHbA1cの値は2か月前より0.2%改善しています。前回のエントリで書いたようにこの期間中はストレスが原因と思われる高血糖状態が続いたこともあったのに、大変うれしい限りです。
では和菓子と言うのは砂糖たっぷりなのに糖尿病患者にとってOKな食べ物なのでしょうか。ダイエット関係の資料によると、洋菓子よりカロリーが低いと言う書き方をされることは良くあります。もちろんバターやクリームを使う脂質の多い洋菓子よりカロリーは低いでしょう。しかし、一方で糖質の含有比率は洋菓子よりも高く、糖質の吸収を遅らせる脂質がない分GIは和菓子の方が高いと思われます。
ですので、やはり原則として和菓子は糖尿病患者にとって危険性のある食べ物であることに変わりはないと思います。ただ、今回食べて回ったのは古くから門前で商われている伝統的な和菓子であったと言う事に注目したいですね。
正直なところ、スーパーなどで売られている和菓子とは全く異なる食べ物でした。甘さの質も口に残る後味も食べた後のおなかの具合も全然異次元の食べ物です。むしろ門前のお菓子を食べた後ではスーパーの和菓子は口にしようと言う気になれません。いえ、和菓子のみならず一般的なお菓子全体が「変な味のする食べ物」と感じられてしまうのです。
門前菓子の多くは非常にシンプルな作りで、消費期限も当日限りと言う商品が多く、普段食べるには手間がかかりすぎるでしょう。日持ちのするものはありますが、さすがにそういうものは砂糖の量が多いので食べる量に注意が必要です。でも、結局のところ流通の便を考えて様々な「工夫」がされた食べ物はなにかしら体に負荷をかけてしまうのではないかと思いました。健康な人なら全く問題はないのでしょうが。
それとやはり食べる量ですね。私たちは大食に慣らされ過ぎたのかもしれません。門前菓子として頂いた様々なお菓子は、普段目にするものの半分くらいのサイズです。お菓子なんですからそれで充分なんじゃないかとも思います。
焼肉は食べ放題じゃないとダメとか、ステーキ頼んだらサラダバーからデザートやドリンクまで食べ放題飲み放題なんてのは、確かに若いころには嬉しいものですが、間違いなく将来の糖尿病患者を量産していると思います。確かに経済的にはよろしくない時代が続いていますが、薬代のことを考えれば食べモノにお金をつぎ込んだほうが絶対に安上がりだと思いますね。
ちょっと取り留めのない話になってしまいましたが、今後細かくテーマに分けてお話しする機会もあるかとは思いますので、今回は概論と言う事で勘弁しておいてください。
次章:低血糖発現
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改版 | 内容 | 日付 |
△0 | 初版公開 | 2014-07-29 |